イベントレポートタイトル
「物語の有効性」―僕たちは何と戦っているのかー
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「声明」よりも「説明」が求められる時代に建築家は何を語りうるでしょうか。そして何を語らないままでいられるのでしょうか。

建築を実現するには、まだこの世に生まれていないものについて、様々な人を説得しなければなりません。民間であれば施主や金融機関、公共であれば行政の担当者、政治家たち、有権者、さらにより広い意味での市民がいます。しかし、その時代・その瞬間に説得的であれば、歴史に残るような、あるいは人々に愛されるような建築になるわけではありません。

説明と説得の時代に、時代を超える建築を作るために、いま建築に携わる人々に必要なのは「物語の力」かもしれません。それは単に一本の筋が整ったストーリーテリングのことだけではなく、建築に関わるあらゆる人々の語り(=narratives)の複数性の上に建築を夢想することもまた「物語の力」といえるでしょう。

今回、ドローイングやコラージュ、映像など自由なメディウムで建築表現の実験を続ける湯浅良介さん、そして大胆なアイデアを大規模な公共プロジェクトで実現しているMARU。archictectureの高野洋平さんと森田祥子さんという3人の建築家たちに、建築を通して何を語りうるかを尋ねます。建築家にはわかりやすさ・実直さ・明晰さが求められる時代である一方で、現実の社会問題は複雑化し、政治的な分断はますます深刻なものになっています。分断が進み、混迷する社会に対して、いま改めて建築をめぐる「物語の有効性」を考えたいと思います。

谷繁玲央
日時
2024年6月15日(土) 14:00〜16:00
会 場
先着100名
ミサワホームインテリアホール
新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル16階
登壇者紹介
湯浅良介(ゆあさ・りょうすけ)
1982年 東京都生まれ|2010年 東京藝 術大学大学院修了|2010─18年 内藤廣建築設計 事務所|2019年─ OFFICE YUASA主宰|現在、 多摩美術大学准教授、東京理科大学、武蔵野美術 大学、明治大学非常勤講師
湯浅良介
湯浅良介
MARU。architecture | 高野洋平(たかの・ようへい)
1979年 愛知県生まれ|2003年 千葉大学大学院修了|2003─13年 佐藤総合計画|2013年─ MARU。architecture共同主宰|2013─16年 千葉大学大学院工学研究科博士後期課程 博士(工学)|現在、高知工科大学特任教授、法政大学、京都大学非常勤講師
高野洋平
高野洋平
MARU。architecture | 森田祥子(もりた・しょうこ)
1982年 茨城県生まれ|2008年 早稲田大学大学院修了|2010─13年 NASCA|2010年 MARU。architecture設立|2011─14年 東京大学大学院特任研究員|2013年─ MARU。architecture共同主宰|現在、早稲田大学非常勤講師
森田祥子
森田祥子
谷繁玲央 = ナビゲーター(たにしげ・れお)
博士(工学)|1994年 愛知県生まれ|2018年 東京大学工学部建築学科卒業|2020年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了|2023年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了|2020─23年 名古屋造形大学非常勤講師|現在、青木茂建築工房勤務、東京大学特任研究員|専門は建築構法、建築理論、プレハブ住宅の構法史・商品史
谷繁玲央
谷繁玲央
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