イベントレポート
Aプロジェクトシンポジウム
「時間がよびさます建築」イベントレポートー【1】
■講座趣旨:

今回のシンポジウムは、今年度村野藤吾賞を獲得した平田晃久さんと、昨年、青森の八戸美術館と一昨年京都市美術館のプロポーザルコンペで最優秀賞に輝いた西澤徹夫さんをお招きいたします。
二人は、現代の日本を代表とする建築家、伊東豊雄と青木淳さんの愛弟子で、二人の親分に絶大なる信頼を得ています。まさに次世代を担うにふさわしい建築家といえます。
平田さんは、建築に生態的な思想を持ち込み、今までの建築とは違った日々成長し続ける建築を次々につくり出しています。
対して、西澤さんは京都市美術館ではアーカイブ的な建築を手がけていますが、八戸美術館では美術館を「ラーニングセンター」と名づけ、建築にまつわるすべての要素をひとつの実態に落とし込み、地域の文化を掬い上げ、育て、根付かせていくという視点で地域を総合的に捉えていくという方法をとっています。
そこで、今回のシンポジウムは歴史化の清水重敦さんをナビゲーターにお招きして、二人の建築家の作る建築が日々動いている都市に対してどのように地域を読み取り、新しい建物を建てようとしてきたのかの実態に迫ります。

ミサワホーム株式会社
Aプロジェクト室 室長
大島 滋




■日時:2018年9月26日(水)18:00〜20:00
■ゲスト:平田晃久×西澤徹夫×清水重敦
■会場:新建築社北大路ハウス
■主催:ミサワホーム株式会社 Aプロジェクト室
リーフレット
 
■登壇者紹介

平田晃久
建築家,京都大学教授。1971年大阪府に生まれる。1997年京都大学大学院工学研究科修了。伊東豊雄建築設計事務所勤務の後、2005年平田晃久建築設計事務所を設立。現在、京都大学教授。主な作品に「桝屋本店」(2006)、「sarugaku」(2008)、「Bloomberg Pavilion」(2011)、「太田市美術館・図書館」「Tree-ness House」(2017)等。第19回JIA新人賞(2008)、第13回ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞(2012、伊東豊雄・畠山直哉・他2名との共働受賞)、村野藤吾賞(2018)等受賞多数。著書に『Discovering New』(TOTO出版)等。

西澤徹夫
1974年京都生まれ。建築家。西澤徹夫建築事務所主宰。2000年〜2005年 青木淳建築計画事務所、《東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル》(2012)、「映画をめぐる美術──マルセル・ブロータースから始める」展会場構成(2014)、「Re: play 1972/2015—「映像表現 ’72」展、再演」会場構成、《907号室の場合》(2015)、《西宮の場合》(2016)住宅、「京都市美術館再整備事業基本設計・実施設計監修」(2015年〜共同設計=青木淳建築計画事務所)、「八戸市新美術館基本設計・実施設計」(2017年ー共同設計=浅子佳英、森純平)ほか。

清水重敦
京都工芸繊維大学教授。都市・建築遺産学。1971年東京葛飾生まれ。1993年東京大学工学部建築学科卒、1999年同大学院博士課程単位取得退学。博士(工学)。奈良文化財研究所景観研究室長を経て、2017年より現職。建築単体から都市・文化的景観まで、そして古代から近代までの土地に根付いた文化遺産を横断的にとらえ、その価値付けと保存継承を架橋する調査研究を実践的に行う。主要著書に『建築保存概念の生成史』(中央公論美術出版、日本建築学会賞、建築史学会賞、日本イコモス奨励賞)、『辰野金吾』(共著、ミネルヴァ書房、日本建築学会著作賞)など。

[ミサワホーム Aプロジェクト室室長 大島滋氏より挨拶]

大島
今日はお忙しい中ミサワホームAプロジェクトのシンポジウムにお集まりいただきありがとうございます。
Aプロジェクトでは、選りすぐりの建築家とミサワホームのノウハウを組み合わせてクライアントの方々の様々な要望にお応えしています。
現在進行中のプロジェクトは、西沢立衛さんとミサワホームがコラボして若い家族のための住宅と、北山恒さんとトヨタホームの共同プロジェクトとが、新宿の新しい展示場に建設されるのと、関西では、長坂大さんが有馬温泉の有馬高原病院の建物を10年計画で建て替える計画を進めています。 その最初の建物がこの9月に完成しました。
そんな実務の仕事とは別に、いま時代が急速に変化する中、住まいの在り方や建築の在り方も変化が出始めています。Aプロジェクトでは、今日のようなシンポジウムを開いて一般の方々に建築家の想像力のすごさや建築の楽しさを知っていただこうと活動しています。
今日は、まさに、こんな時代にふさわしい二人の建築家と歴史家の方をお招きいたしました。
一人目は、今年太田市美術館・図書館で村野藤吾賞を受賞し、その後も次から次へと新しい建築を発表され、今建築界で最も影響力を及ぼしている平田晃久さんと、二人目は、一昨年京都市美術館のコンペで最優秀賞を獲得し、昨年青森の八戸美術館のコンペで最優秀賞を獲得された西澤徹夫さんです。
そして、ナビゲーターに古代から近代までの建築の文化遺産を研究され、一昨年「辰野金吾」の本を書いて日本建築学会賞を受賞された清水重敦さんです。
二人の建築家もすごいですが、今日のシンポジウムは歴史家の眼からみた二人の建築家の解釈がとても鋭いものがあります。
歴史家がどのように建築家を紐解いていくのかとても楽しみです。
今日は来場された皆様にとって、建築家の熱い思いと、建築家と歴史家のバトルに酔いしれ、豊かな時間がすごせることを願っています。

[平田晃久レクチャー]

平田
©Yasushi Ichikawa

僕はこの写真のように、蝶が花や葉や木の枝のあいだをフワフワと飛んでいる時に生まれている不思議な隙間というか、幾重にもひだをなす立体的な拡がりにとても興味があって、そういうことを建築にできないか、ずっと考えて来たように思っています。〈からまりしろ〉(からまる余地(=しろ))という言葉は、そもそもは、こういう立体性を表現するために考えた造語なんです。しかしそういうところから始まって、〈からまりしろ〉をめぐる思考は、どうやら時間の重層性と関係を持つようだ、ということが最近わかって来ました。

©Akihisa Hirata
 
時間と建築が関係するとしたらこのダイアグラムから説明できることがいくつかあると思っています。一つには海底の岩ができて、その後海藻が生えて、その後魚の卵ができて、というように魚の卵か絡まった海底の風景というのはいくつかのプロセスを経て出来ていて、それから海底の岩と海藻、海藻と魚の卵、それらは別々の出自を持った「他者」同士である。関係のないものがたまたま出会ってからまっている。そういうものがどんどん重層していくプロセスのが自然の豊かさを作っているのですけど、それがまさに時間の記録になっているのが重要であると思っています。
もうひとつには、〈からまりしろ〉の概念というのは、例えばこのダイアグラムだと、海藻は魚の卵にとっての〈からまりしろ〉になっている。岩は海藻にとっての〈からまりしろ〉になっているわけですけども、岩というのはずっと永遠に存在しているかというとそうではなくて、色んな地殻の変動などによって変化するわけですけども、海藻と比べたら長い間存在している。海藻も魚の卵に比べたら長い間存在しています。魚の卵にとってみれば海藻すら安定した〈からまりしろ〉となっている。存在しているタイムスパンや安定の度合いによって、からまったり、からまられたりする包摂関係になっている。これがけっこう大事なことだと思っています。抽象的になにもないゼロの空間があってそこに何かが入り込んでくる、という発想ではなくて、そこにたまたまあったもの、それがある一定の時間安定して存在している容態に対して何かを考える。もう少し言葉を変えるならば、インフラストラクチャーになっているということです。僕は〈からまりしろ〉とインフラストラクチャーってけっこう似ていると思っているんですけど、何かが何かのインフラスタラクチャーになるということは、そのような一般的な前後関係、長短の関係があるのではないかということを最初に説明しておきたいと思います。

Overlap House
 
ここからは具体的な作品を見せながら話していきたいと思います。

©SOBAJIMA, Toshihiro / punctum

これはOverlap Houseという東京・南大塚に最近できた住宅です。このようにけったいな色をしておりますが、、、。



大きな仕組みとしてはこの絵で説明できるのですが、庭付きの一戸建てが積み重なったような集合住宅です。Aさんの家とAさんの庭、Bさんの家とBさんの庭、Cさんの家とCさんの庭、それらが立体的に積層している図式になっています。
単体の写真だけ見るとよくわからないかもしれませんが、ここは南大塚というところで東京の下町というか、けっこう雑多な街に建っています。僕がこの建築を最初に考えた時に白い外壁で透明な開口部があるものからスタートしたのですけど、どうもこの南大塚にそういうものが建つと、周りの風景の中にこの建築だけ妙に浮かび上がったようになってしまって、周りとつながる感じがないと思ったんですね。そこでOverlap Houseという名前の通り、一戸建てが積層していること以上に、街の中に残っている履歴とか、街の外部空間とかが、もっと中に流れこんでOverlapするようなことが起こったほうが面白いんじゃないかということで、徹底的にこの街の雑多さを引き受ける感じというのをこの建築で作れないか、と考えました。例えば、門扉みたいなものがあったりしてそこをくぐるとAさんの庭になっていて、そのAさんの庭の奥にAさんの住戸があります。この住戸は一階なので、林の下の方のちょっと日陰がちな森の環境みたいなものが中まで連続してるような雰囲気の住戸ですが、ここにいても外側にある変な色の小屋のようなものだったり街を歩いてる人だったりが、この住宅の空間の中に流れ込んでくることがあって自分が暮らしている場所っていうものが、このアパートメントのこの部屋だけに閉じたものだけじゃなくて、その外側に庭があり、その庭の外側にまた道路があったり、向かいの庭があったり、またその向こうに家があったり、道路を通ってる車があったり、標識があったり。そういったものが違和感なく一個の連続の空間として感じられます。ただそうは言っても、自分の場所は何となく自分の場所としてあって、だんだん自分の場所が層になって外に広がってるような状態を作ろうとしました。これは単純に建築だけで何か完結するというよりは、それが雑多だったとしても、もともと街が持っていた履歴のようなものが空間の中に流れ込んでくることによって、住まいとして実はその方が快適なんじゃないか。では、その快適さはどこから来るのかと言うと、おそらくは、そこに積み重ねられた様々なプロセスが街の中に堆積していて、そうした豊かさのようなものが自分の中の建築と重なり合って、またそこにオーバーラップしてくるような時間の豊かさみたいなものがあるからなのではないか、という風に仮説を立ててできるだけそれを増幅するようにして建築を作ってみたというのがこのOverlap Houseのプロジェクトでした。
Treeness House
 
©Vincent Hecht

次にTreeness House です。これは東京の北大塚に作った住宅です。

©Akihisa Hirata

これはさっきのOverlap Houseより前にできたもので話が一旦戻るんですけども、先ほどの海藻のダイアグラムを思い出してください。あの海藻をヒントに作ってまして、箱があってひだがあって植物がある。これらが階層構造を成すようにからまりあってひとつの住宅ができているということを考えたものです。先ほどの自然界の階層構造のようなものがそのまま建築をつくる論理になるということを試した住宅でした。これは現代美術のギャラリーのオーナーの石井さんという方がいらっしゃって、タカイシイギャラリーというギャラリーをやってまして、そのオーナーの方の自邸でもあります。これは実はたまたまなんですけども北大塚に立っていて何で知らないんですけど大塚に縁があります。この時は大塚の街とはスケール感的にはからまりあってるんですけども、むしろ外観とかは割と建築家の作る建築っぽい感じのコンクリート造でつくりました。これは一階の箱だけでできている空間で6 m角ぐらいのキューブのギャラリーです。このギャラリーは石井さんのお弟子さんがやってるギャラリーで、その上に石井さんが住んでいます。このような感じで下は割と岩山のような感じになっていて上に行くと居住スペースがあります。ボックスとボックスの間にできた、屋外と屋内の入れ混じるような、リビングとかダイニングとかテラスや、箱の中に入っているベッドルームなどの部屋とが混じり合いながら生活しています。そこにひだがあって、そこに植物がからんでできている3次元的な庭が介在していて、生活が外と家を横断しながら連続してるようなワイルドな生活を都内で営むようなイメージでこのような空間を作りました。これはあくまで〈からまりしろ〉の階層構造が制作の論理になった例です。
太田市図書館美術館
 
©Daichi Ano
©新建築社
次に太田市図書館美術館です。

©Akihisa Hirata

この敷地は群馬の太田というスバルで有名な人口が22万人の地方都市なんですけども、駅前に誰一人人が歩いてなかったのです。街自体はお金があって人はいるんだけども駅前が死んでいた。町の人が集まるきっかけとしての図書館美術館を構想して、僕らがコンペで勝って設計することになりました。基本的には、複数の周りの建物のようなコンクリートの箱があって、その箱の周りにぐるぐるとスロープが巻きついているという構造です。



元々スバルの前身であった中島飛行機のプロペラのイメージとか、人が集まってくる結び目を作るというようなイメージからスタートして、最終的に箱があってスロープが絡んできてあのような案になったんですけども、この製作のプロセスについては、せっかく太田の駅前にこの建築を作っても人が来なかったら全く意味がないので、市民ワークショップを通して設計プロセスの非常な重要な決定をそのワークショップの議論の場に開くという風に思い切ったことをやった提案です。

©Daichi Ano
まず箱があってスロープが巻きついていてそこに建築的家具がからんでいる。これもまた階層構造の図式といえばそうなのですが、箱についてまず議論して、その後スロープについて議論して、その後家具について議論してというように、階層構造そのものがそのまま設計プロセスに転写されてくるようなつくり方をしました。先ほどのTreeness Houseでは、階層構造が設計上の図式だけだったんですけども、この場合は議論という出来事の中に織り込まれていて、不可逆的な時間の中で設計しています。この不可逆的な設計が、まさに先ほどの〈からまりしろ〉の階層構造のような秩序と重なって設計が進んだとも言えます。

©Daichi Ano
©Daichi Ano
©Daichi Ano
©Daichi Ano
これがその建築なのですが、どこにこんなに沢山人がいたんだろうっていうぐらいにたくさんの人が来てくれています。設計プロセスにワークショップが含まれずに、単に同じように箱があってその周りにスロープがあるということとは違って、本当にちょっとした箱の配置の違いだったり、箱に穴をどういう風に開けるかというのことだったり、屋上の庭園をどういう風に作っていくかということだったりいろんなことを議論して元々あった純粋な図式がどんどん崩れていくようなところがありました。例えば箱に穴がたくさん空いてフレームになっちゃったんですけどもまあそれでもいいんじゃないかというような風に、おおらかな考え方でいろんなものを受け入れていくと、もともとあった建築が、比喩的な意味で、発酵するようにだんだん溶けていき 、元々の原形が変質してより魅力的になっていく。端的に言えば、いろんな種類の人が自分の好きな場所をそれぞれ見出せるような居場所の多い状態を作りました。比喩的には、様々な種類の人が様々な生物種であるとして、その生物がそれぞれに生きるような場所を生態学的ニッチと言います。この生態学的ニッチが重なり合う状態をワークショップによって作る、「発酵プロセス」というようなことをしてきました。太田には、実際車の工場もあるのでブラジル人や韓国の人や多種多様な国籍・バックグラウンド・年齢の人がいるので、そういう意味でも生態学的ニッチが混在していると言えます。それぞれ別の場所で別々の時間を過ごしてるんだけども一個の建築を共有しているという一つのモデルを考えることができたという風に思っています。

©Akihisa Hirata
八代民族伝統芸能伝承館
 


これはついこないだコンペに勝った八代民族伝統芸能伝承館というプロジェクトです。熊本県の八代市というところで無形文化財の妙見祭というお祭りがあって、その祭りを育むための文化施設です。そのお祭りそのものを展示する展示施設、お祭りで使う鉾とか様々な道具を収蔵する蔵や、そうしたものを街のいろんな活動と繋げる「町」という名前のついたロビー空間、お祭りの練習をしたり会議をしたり「集」という名の場所などがあって、それら一つのコミュニティが道沿いに連続しているというような考えで作ったものです。



この場所は僕の師匠である伊東豊雄さんの未来の森ミュージアムの真隣にあって、さらに横に芦原義信さんの作った八代厚生会館という二つに挟まれた恐ろしい敷地です。それらの建築の間にできた L 字型の非常に狭い変な形をした敷地に滑り込むような建物を構想していました。具体的には、箱がいくつかあってそこに木造の屋根がからんでいるというような建物です。



この写真はそこに入る鉾で、これが非常に面白いものなんですよ。少し大陸的な雰囲気もありつつ、屋根の上にはそれぞれの矛のシンボルがそのまま乗っかっている大胆な造形で、僕はこの鉾に惚れ込んでこのコンペをやろうと思いました。この鉾を組み立てる場所がこの町にそんなになく、さらに九州の温暖な気候の中で屋根があって、屋根下の半屋外の空間を広く作って、お祭りの前夜などにそれぞれの町の人が鉾を組み立てるスペースがあって、それがずっと並んでる風景が作れたらいいなということをスタートに考えました。



これがその全体形なのですが、街を通り抜けるための道を作り、人の流れを誘発する様相をつくろうとしています。隣の八代厚生会館は、芦原さんが広場のような概念や日本に外部空間の概念を導入するきっかけを作ったような建物です。それを引き継ぎつつ、この建築では東洋的なもの、日本的な道のようなものにもう一回溶け込ませることを考えたり、あるいは伊東さんの グランドの上にかかった屋根という概念と、またどこかで接続するということを考えました。



ここは狭い間口を印象的に見せるための部分です。かなりの観光客が来るということを想定しているのでバスが停まって人が降りても全然狭くない余裕のある傘のような空間です。これは鉾に付いている笠と通じた考えでつくられています。 大屋根は木造で作っていて断面で見て4 mぐらいの長さで、これを構成する木材は小さな地場産の製材を利用し、それらを組み合わせて、布あるいは繊維のように作るということを想像しています。この建築は地元の木を用い、伝統を守るような半屋外空間を重ね合わせながら、ひとつの歴史と現代が交わる交差点のようなものを作ろうとしているプロジェクトです。僕は今までこういた数百年オーダーの過去が現在・未来の建物のあり様に対し流れ込んでくるというプロジェクトは行ったことがなく、それに対してどうやって答えていくかということが新しいテーマとしてあるのではないか、ということを紹介して締めくくらせていただきます。

清水
平田さんありがとうございました。平田さんは〈からまりしろ〉というキーワードや生態系の階層構造ということを書かれていらっしゃるので、それはすでに知られていることだとは思うんですけど も、私自身の中に建築があくまで生態系の一部という例がなかったので、生態系の階層構造というのはアナロジーという意味合いに近いことになると思ってました。けれども、今日お話を聞いて人間のアクティビティが生態系によって変化するような様子は建築を生態系の一部と捉えられてることを実感しました。またこのことが、私が今日話したいことと繋がってくのではないかなと思いました。

※特記なき図版はすべて平田晃久建築設計事務所が作成。
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