1981年に建てられた木造2階建て住宅。
家族成員の増加に伴って、6人が快適に暮らすことのできる住まいとするため13㎡の増築を伴う全面改修を行った。
既存住宅のダイニングキッチンは小さく、また北においやられていたため6人で快適に食事することが難しかった。そこで庭の一部に天井の高いダイニングスペースを増築し、そこに隣接する既存和室部をキッチン空間に改修して、家族の共有空間全体と庭とを自然な形で連続させた。
増築したダイニングは吹抜を介し2階の子ども部屋ともつながり、家族同士の気配が感じられる。また、夏期には廃熱のルートともなる。
水平方向にも高さ方向にも空間がつながり広がりを生み出す、住空間の再生である。